あとがきっぽいもの。
皆さま、ここまで志波とさよのお話にお付き合いくださいましてありがとうございました。
到らない部分も多々ありましたでしょうが、とりあえずは感無量といったところです。何とか終われました。
この長編を始めるきっかけは「志波くん大好き!な乙女デイジーを書きたい」という明らかにふざけた理由で始めたのですが、何時の間にか「一ノ瀬さよ」という女の子の存在が私の中で大きくなってしまって、気付いたらしっかり彼女の話になっていました。いわゆるゲームのデフォルトである、私を含めた皆さんの共通認識的なデイジーとは全然違っていたし、途中からどんどん彼女の「過去」のようなものまで書いてしまったので(書かずにはいられなくて)、「一人でもそもそ更新していくんだろうなぁ…」と若干寂しい未来予想図を描いていたのですが、幸いな事にさよすけを受け入れてくださる方もいて、本当にほっとしたのと同時にとても嬉しかったです。
デイジーどころか、今回ほどオリジナルな人たちが出てきた事もないわけで…。その点も途中からすごく悩んだのですが、結局は私自身の書きたい気持ちを尊重して書いてしまいました。
純粋に志波主を読みたいと思っている方には割とどうでも良い部分というか、「無くていい」と思われても当然だと思うのですが、こちらの方にもお言葉頂いたりして(特に立川と藤枝に)、本当に嬉しかったです。
二次創作でオリジナルキャラなんて、所詮はモブに名前を付けるような事なのですが、それでも名前を考えて付けると、もうそれだけで思い入れをしてしまいまして…。
彼らにもまだお話はあったりするので、また書けたらいいなと思います。
時系列的にはまだ2年生の夏ということでやっと半分ですし、志波きゅんもようやく好きになってくれたところで、本来ならばこれから甘いお話や切ないお話が二人の間にはあるのでしょうが、今回の長編のゴールは「普通状態だった志波が好き状態になるところ」と決めていたので、長編としてはここで終わりとなります。当初は「友好」になった時点で終わらせるという…あまりにもしょっぱい終わりを考えていたのですが…さすがに自分でも物足りなくて続けました(笑)
二人はまだお互いの気持ちなんて何も知らないけれど、何だかんだありつつも3年のクリスマスくらいには両想いになる、というのが一応二人の予定(笑)です。
さよは相変わらず志波くんの両親にはかわいがられているだろうし、志波くんもブーたれたさよ父に会う事になるでしょう。そうそう、さよ母と偶然会ってしまうお話も書きたかったです。さよ父が親戚とケンカする話とか。
さよ父は、初めすごく酷い父親にしてやると思っていたのに、気付けばそうでもないただ口の悪い父親になってしまいました。
何より私自身が「志波主といえば志波さよ」となってしまったところがあるので、また番外でぼちぼち二人の話を書きたいと思います。その時は、またお付き合いくださると嬉しいです。
そして、最後に少しだけ補足。
志波くんはさよがあの変態stkにキスされたと思っていますが、実際には未遂です。
「……き、す、され(そうになった)」
というのが正解です。さよが、最後まできちんと言えなかったせいで誤解しています。
その話をどっかに入れたいと思いつつもどこにも入れられなかったので、ここでネタばれしときます。志波くんにはそのうち「あの時は実は…」という風に言われることと思います。
それでは、長くなってしまいましたが、最後にもう一度、読んで下さった皆様、本当にありがとうございました!!
…あれ?何かもう終わっちゃうの?みたいな挨拶だけど、まだまだやるよ!な極寒の冬の夜。
2010/01/28 aika
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